AsyncArtは、アートをマスターとレイヤーに分けて販売できるマーケットプレイスです。
本記事では、AsyncArtの仕組みについて紹介していきます。
AsyncArtのマスターとレイヤー
AsyncArtでは、アートや音楽の作品をマスターとレイヤーに分けて考えています。マスターは完成品で、レイヤーはそれを構成しているパーツです。
マスターはもちろんのこと、レイヤーについてもNFTとすることが可能。
レイヤーはそれぞれいくつかパラメータを持っており、レイヤーのホルダーは自分の持つレイヤーのパラメータを変更することができます。
パラメータを変更すると、マスターに反映されます。
例えば、月をモチーフにしたアートがあったとして、月のレイヤーを持っている人は、満月・半月・新月といったパラメータを選択することができ、その選択がアートに反映されるといったものです。
音楽では、リバーブの強度や全体の音質などのレイヤーがあり、それらを変更することができます。音楽+アートの組み合わせもあります。
レイヤーの変化は、ホルダーがマニュアルで変更するだけでなく、時間や季節、特定箇所の天気を自動で反映させることができるようになっているようです。
日本人のアーティストがプログラマと組んで、時間によって変化するアートを発表していましたが、AsyncArtでは、プログラマなしでクリエイターがプログラマブルライクなアートを作ることができます。プログラムスキルのないクリプトアーティストでも表現の幅が広がるマーケットプレイスです。
AsyncArtを体験してみよう
公式ブログで紹介されているのは、アート+音楽作品の「Betty’s Notebook」です。女性飛行士アメリア・イアハートはフライトで世界一周をしている最中、南太平洋で行方不明になります。その後、大規模な捜索が行われたものの遺体も機体も見つからず、ミステリーとして取り上げられることがあります。ベティーはアメリアの最後の救難信号をラジオでキャッチしたとされ、その状況をノートに書き記しました。そんなベティーを追体験するような作品です。
アートワークや音質などがレイヤーによってコントロールされています。Betty ‘s Notebookのサイトでは、現在のパラメータを視聴することができます。
もっとシンプルにAsyncArtを体験したいのであれば、公式のギャラリーを覗いてみるといいでしょう。
作品にアクセスして、「Explorer this artwrok」をクリックすると、アートを構成するレイヤーのパラメータを変更してその変化を試すことができます。
例えば、上の画像のアートでは、キューブを球体やリングに変更したり、RGBとタイトルにあるように色調を変更したりすることができます。
そして、それらのレイヤーはNFTとして販売されており、マスターとは別に購入することが可能です。
まとめ
AsyncArtでは、パラメータを変更できるレイヤーのNFTも取り扱うことができます。
単純なアート作品ではなく、クリプトアート・デジタルアートらしい表現方法のできるマーケットプレイスですね。
気になる方は使ってみてはいかがでしょうか。